【学び論】vol.5 夢とビジョンと目標と

こんにちは。渡辺です。前回のコラムでは、私の目標と資格取得の関係についてお話させて頂きました。今日もその続きです。

 

■昨日、私の目標をお伝えしましたが、昨日お伝えした目標の上に、「ビジョン」や「夢」と呼ばれるものがあります。人によっては、「夢」や「ビジョン」、「目標」などが混同している人もいるかもしれませんが、私の中で、この3つは明確に違うものです。

 

■「夢」というのは、文字通り「夢」です。「こうなったらいいな」、「こうできたらいいな」という、極めて漠然としたもの。まさに、子供が「将来お医者さんになりたい」「大人になったらケーキ屋さんになりたい」というようなレベルのものです。

 

夢は夢である限り、かなう事はありません。あまりに漠然としすぎていて、行動に落としこめないからです。行動に落とし込めなければ達成することは難しいでしょう。

 

■「ビジョン」というのは、「夢」を明確なイメージとして持てるようになったもの。高校のスポーツ選手が「将来オリンピックで金メダルを取る」というのは、ビジョンです。具体的な結果をイメージでき、表彰台の真ん中に立っている姿を明確にイメージしている。「夢」が「ビジョン」に変わると実現可能性が高くなります。ビジョンとして明確なイメージを持てるようになると潜在意識が働き、日々の行動が意識するとしないとに関わらずそちらの方向に向かって動き始めるのです。

 

■そして、「目標」というのは「ビジョン」が具体化されたもの。高校のスポーツ選手で言えば、「まずは次の県大会で優勝する」。県大会で優勝したら「次のインターハイで優勝する」。というようなものです。目標が明確になると、今の時点での自分とのギャップが明確になり、どれぐらいの努力をすればいいかが分かるようになります。

 

■このように、まずは漠然とした大きな「夢」を持ち、それを明確なイメージとして「ビジョン」に変え、さらに具体的な「目標」に落とし込む。これらの違いが分かっていると
目標達成がぐっと近づいてくると思います。

私の場合、目標は昨日お伝えした目標の先に「ビジョン」があります。それは、「高齢者が安心して暮らせる社会の構築」。私が住む地域の高齢者が、所得の多寡に関わらず、介護保険制度に頼らないで介護サービスを受けることができ、さらに言えば高齢者が介護を必要としないように元気に社会参画できる社会。

これは、頭の中にそういう社会になっているイメージはあるのですが、具体的にどうすればいいのかがわからない、「ビジョン」なのです。さらにその先に「その社会システムをどんな地域でも活用できるように仕組み化して、全国展開すること」となります。ちなみに、その上として、これは完全に「夢」なのですが、「高齢先進国として、少子高齢化社会を克服し、その経験を持って世界に貢献していきたい」と思っています。

「夢」と「ビジョン」と「目標」の違いがなんとなくおわかり頂けるでしょうか。

 

■「ビジョン」を頭に描きながら、まずは一歩一歩、目の前の目標を達成するべく日々努力をしていく。そして、自分自身の力(ビジネス遂行力、コーディネート力、経済力、政治力など)を身につけていき、目標を一つひとつクリアしていく。千里の道も一歩からと言いますが、千里先を見ておかないと、最初に踏み出す一歩が違う方向に向かってしまいます。

夢、ビジョン、目標。

ここで述べたのは、あくまでも私なりの区別の仕方ですが、これらを意識の中で使い分け、皆様にもより充実した人生を送って頂きたいと思います。

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