【学び論】vol.31 人生の目的を持って生きる

こんにちは、渡辺です。今回は「人生の目的を持って生きる」というテーマでお伝えします。どうぞお付き合いください。

私は、訪問介護の事業所を経営しているのですが、介護の現場で働いていると、いやでも「自分が高齢者になったとき」を考えるようになります。1972年生まれの私は、いわゆる「団塊ジュニア世代」で、このまま行くと、私たちの世代の老後はかなり厳しいものになるのが分かっています。だからこそ、働けなくなった後も少しでも人間らしい生活がしたいというのが、私の今頑張っている原動力の一部になっているのです。

自分が高齢者になり、働けなくなるという状況になっても、ゆとりのある生活を送りたい。そのためには、今何をしておく必要があるのか。

仮に65歳で仕事を辞めて85歳まで生きるとして、最後の20年間を経済的な不安がなく楽しく暮らすためには、それなりの蓄えや所得を生み出せる仕組みは必要になってくるでしょう。ちなみに、私は現在年金を収めていますが、将来自分が年金もらえるとは思っていません。年金収入がないという前提で準備をしていて、もしもらえるようであればラッキー、ぐらいに考えています。

人生の晩年を豊かに過ごすために、今何をしておく必要があるのか。

 

■私には、「一隅を照らし、人々の人生をいろどり豊かにする」という目的があります。その目的に向かって、60代後半でどのような状態になっていたいか、というビジョンを持ち、そのためにどのような仕事をしていけば良いか戦略を立て、3年後、2年後、来年に具体的にどのようなことを行うかという目標を作り、今月、今週の計画を立て、今日一日を精一杯生きる、ということを常に意識しています。

 

大きな人生のテーマを持って明確なビジョンをイメージし、戦略を持って目標を設定し、直近の計画を立てて、今、何を行うのか。この考えがとても大事です。

このような考え方を持って生きれば、どんなことでも、たとえそれが辛いことでも、自分を成長させてくれる出来事だと捉えることが出来るようになります。

「人生に起こることに意味のないことはない」と思えるようになるのです。

そう思えると、どんどんと良い方向に向かって回り始めます。

 

■テーマがある人生と無い人生、どちらが充実した人生を送れるでしょうか。これは人それぞれだと思います。長期的な視野は持たず、毎日を風の吹くまま気の向くままに暮らす方が自分らしく自由に生きられるという人もいるでしょう。ただ、私の場合は、長期的なスパンで自分の人生を考えた方が生きやすいのです。将来のことなど気にしないで今を楽しく暮らすというのは、正直怖い。

今はとても大きく時代が変わっているので、一度立てた目標にあまり固執せず柔軟に対応できるようにしておく必要はありますが、それでも自分の人生の羅針盤を持っていると変化に対する不安や恐れはだいぶ軽くなります。

ぜひ一度、時間を取って「人生の大きな目的」「こうなっていたいというビジョン」「どのような仕事をしていくかという戦略」「具体的な目標」「直近の計画」を紙に書いてみて下さい。「今日一日」の持つ意味が大きく変わってくると思います。

 

今回は、「人生の目的を持って生きる」というテーマでお伝えしました。ありがとうございました。

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