【学び論】vol.34 愚痴を言わず、良い面を見る

こんにちは、渡辺です。

昨日、「良かった探しとあら探しと」いうことで「人間には2種類ある。○○の人間と、△△の人間だ。」というものをいくつか紹介させて頂きました。これは、特に対人関係において次のようなことがとても多く見られると思います。すなわち、「人の良いところを見れる人間か、人の悪い面ばかりみる人間か」ということです。

あなたの周りにもいないでしょうか?口を開けば愚痴ばかり、という人。

上司への愚痴に始まり、
部下への愚痴、
妻・夫への愚痴、
子供への愚痴、
義父・義母への愚痴


そんなに愚痴ばかりでよく気分が滅入らないなと思う人が、たまにいます。

 

■これは絶対的に言えますが、愚痴は何も解決しませんし、何も生み出しません。生み出すものがあるとしたら「負の感情」だけと言えるのではないでしょうか。はっきり言うと、「百害あって一利なし」です。飲み会のネタとしても最悪です。

人は誰でも完全無欠ではありません。欠点もあれば悪い面だってたくさんあります。それが、その人にとってマイナスに作用するようなことであれば(例えばあまりにも遅刻が多いとか、あまりにも恥ずかしいレベルで敬語が使えないとか)、きちんと話して直してもらうようにすれば良いのです。

それを、第三者に「あいつは遅刻ばっかりだ」「あいつは口のきき方も知らない」と言ったところで、聴かされた方もどうしようもありませんし、本人ももちろん気付くことがないので直りませんし、結局「嫌な感情」が生まれるだけです。

愚痴を言えばスッキリするかと思うと、決してそんなことはなく、イライラや不満が増強されるのがオチです。

 

■それでは、愚痴を言わないようにするにはどうすればいいか。

簡単なことです。人の「良い面」を積極的に見れば良いのです。人は、欠点もあれば悪い面もたくさんあるのと同じぐらい、優れた点もあれば、良い面もたくさんあるのです。どんな人でも。だから、悪い面ではなく、良い面を見る。そして、それをちゃんと表現する。コミュニケーションの第一歩はそこからではないでしょうか。

これは決しておべっかを使うとかゴマをするとかいうことではなく、良いところを見ていく訓練をすると、自然にそういう面に意識が行くようになるのです。

そして、会話の中で自然に相手に伝えることができるようになります。

その上で、相手の悪いところもきちんと伝えてあげる。コミュニケーションにおいて、この順番が大切だと思います。

分かりやすく文例を挙げると、例えば上司が部下に何かを注意したい時、「○○君は、~というところがいいよね。大したもんだと思うよ。あと~をもう少し直したら、もっと良くなると思うんだけどな」という感じですね。分かりやすいように少しわざとらしく書きましたが、ニュアンスは分かって頂けますでしょうか?

 

■常日頃、このようなコミュニケーションの取り方を意識していれば、相手も気持ち良く直すべきところを直すかもしれませんし、そうすれば愚痴を言う必要も無くなります。愚痴をいいたくなるような状況というのは確かにありますが、その状況を克服するのが一歩上を行くコミュニケーションの基本だと思います。

「自分は対人関係が苦手だな」と思う人は、特に意識してみて下さい。「相手の良い面を見る」というのは、慣れないうちは多少の訓練が必要です。ある人に対してある感情を持った時、それが、その人の「良い面」を見ているのか「悪い面」を見ているのか、ちょっと立ち止まって考えてみて下さい。それを意識するだけでだいぶ変わってくると思います。

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