【学び論】vol.30 負荷を楽しめるか

こんばんは、渡辺です。今回は、「負荷を楽しめるか」というテーマでお伝えします。どうぞお付き合いください。

私が一番好きなミュージシャンは玉置浩二さんです。この人は、なかなかにエキセントリックな言動も多かったですし、好き嫌いが分かれると思いますが、人間的には嫌いでも音楽性だけは認めざるを得ない、という人もまた多いのですね。

この方は間違いなく生まれ持った才能があると思いますが、それでも間違いなく言えるのは、このレベルまで達するには相当な努力をしてきているのだろうということです。

結果を出している芸能人というのは、歌手であれ、お笑い芸人であれ、俳優であれ、私たちの想像を絶するような努力をしてきています。これまたアンチも多いでしょうが、AKBグループやジャニーズも、間違いなく私たちよりも努力をしているでしょう。

スポーツ選手ももちろんそうですね。

彼らがなぜここまで必死になって努力をするか。それは、一部の大成功を収めた人は別として、努力をやめた瞬間、収入が途絶える、ということが分かっているからではないでしょうか。結果がすべての世界に生きている人は、結果が出なければ収入もない。そんな厳しい世界に生きているのです。

 

■ひるがえって、私たち一般的社会人(という呼び方が適切かどうかはわかりませんが、いわゆる会社員や公務員、教員など)は同じような努力をしているでしょうか?

充分な結果が出なくてもとりあえず「給料」という形で生活出来るぐらいの収入は得られる。その状況に甘えてはいないでしょうか?

経済が右肩上がりで成長していた時代と違って、今は何もしなくても毎年基本給が自動的に上がっていく、などということはありません。あったとしても微々たるものです。そうであれば、もし今以上に給料が欲しいのなら、常に、「今自分が提供できる価値」以上の仕事をする必要があるのです。

「今自分が提供できる価値」の仕事しかしなければ、いつまでも同じ場所に居続けることになります。それが悪いわけでは決してありませんが、もしあなたが今よりも収入を増やしたいと思うのであれば、今の場所から一歩でも二歩でも、前に進む意志が必要になるのです。

 

■当然、「今自分が提供できる価値」以上の仕事をしようと思ったら自分に負荷がかかります。その負荷を楽しめるかどうか。そこが勝負をわけます。

そのためには、「自己成長」に対する強烈なモチベーションが必要。

では、どうしたら「強烈なモチベーション」を持てるのか。

キーワードは「ギラギラ」と「ワクワク」です。

 

■「ギラギラ」というのは、端的に言うと「ギラギラするような欲望」です。もっとお金が欲しい、異性にもてたい、いい車が欲しい、いい家が欲しい、などなど。

口にするには憚られるような内容ですが、高いモチベーションを持つには実はこういったギラギラした欲望というのはとても効果的に使えるのです。なぜなら、これらはすべて人間の本能的な欲求に根差しているから。有名なマズローの5段階欲求説でいう、「生存欲求」ですね。

お金を得たいというのは貨幣経済にあっては「食物を得る」と同義語といえますし、異性にもてたいというのは種族保存の欲求ともいえます。生存欲求というのは生きていくうえで不可欠な欲求なので、そこに働きかけることで高いモチベーションが保てるというのはなんとなくおわかり頂けるのではないでしょうか。

なんの抑制もなくこれらの欲求だけを追い求めしまえば身を滅ぼすことになりかねませんので、もちろん扱いには十分注意が必要ですが、不必要に遠ざける必要もありません。

 

■次に、「ワクワク」。これは、将来のビジョンが明確でそれを実現している自分自身を想像することでワクワクする感じです。これは先ほどの「ギラギラ」とは違って、たとえお金が得られないとしてもそれをやっているだけで楽しい、アドレナリンが出まくる、というようなものです。

例えば野球をやっている高校生が、甲子園で試合をしているところをイメージするだけでワクワクしてくるようなものです。

ここには、金銭的な見返りも何もなく、ただ純粋に自分自身の夢を追いかけるだけですが、その強烈なワクワクに導かれてどんなに厳しい練習もこなすことが出来るのです。

また、ベンチャー企業などで十分な報酬を出せないような場合など、将来のワクワクするようなビジョンを掲げることで、お金だけではないやりがいを求めて優秀な人材が集まる、ということもあります。

 

■このような「ギラギラ」や「ワクワク」を上手に使うことで、一般的に「努力」と思われるようなことも「楽しみ」でしかなくなり、楽しいことを追求していくことで自然に結果も付いてくる、というような状況になってくるのです。

今回は「負荷を楽しめるか」というテーマでお伝えしました。ありがとうございました。

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