はじめに|「読むのが遅い…」その悩み、ここから変わります
「読むのに時間がかかって勉強が進まない」
「ビジネス書をもっと効率よく読みたい」
「速読って気になるけど、本当に意味あるの?」
そんな疑問や不安を抱えた方へ。
このページは、速読に初めて取り組む方向けに、「速読とは何か」から、「実践方法」「誤解と注意点」までをまとめた入門ガイドです。
速読とは何か?まず押さえておきたい基本
「速読って、ページをパラパラめくるだけで内容がわかるんでしょ?」
「本当に理解できてるの?」
「特殊な才能がないとできないんじゃないの?」
こうした疑問を持つ方は多いでしょう。
実は、速読研究会が伝えている速読は、魔法のような超高速読書ではありません。
標準的な読みやすい200ページのビジネス書を1時間程度で読む――これくらいの現実的なスピードを目指します。
現実的だからこそ、誰でも身につけることができ、読書に対するハードルを下げ、人生を大きく変える力になるのです。
速読研究会が大切にしていること
速読研究会では、一般的な速読メソッドとは異なる視点を持っています。
1. 「内音声化を抑える」よりも「スピードアップさせる」
多くの速読法では、「内音声」を無くすことが推奨されていますが、私たちは、「内音声化のスピードを自然に速くする」ことが本質的に重要だと考えています。
(※内音声=文字を読むとき、頭の中で言葉を音にして再現すること。声に出さず「心の中で発音している」状態)
なぜなら、言葉を音声化して理解するのは人間の自然な脳の働きであり、これを無理に抑えようとすると極端に理解度が下がるからです。内音声を無理に抑えるのではなく、内音声化のスピードを鍛える方が、理解力を落とさず速く読むためには欠かせません。
2. 「1分間に何文字読めるか」を重視しない
多くの速読メソッドでは「1分で何文字読めるか」などを競いますが、私たちはそこに重きを置きません。
なぜなら、本の難易度や分量によって読むスピードは自然に変わるものだからです。簡単な本なら速く、難しい本なら丁寧に読む――それが自然な読書スタイルだと考えます。
3. 目を動かす速さより、「文字を確実に読む力」を重視
速読といえば「眼球トレーニング」が定番ですが、私たちは「目の動きを速くしても、理解が追いつかなければ意味がない」と考えます。
- 目を速く動かすだけでは「文字を見る」精度が落ちる
- 重要なのは、「高速でも正確に文字を認識し、理解する力」
これは、野球で例えると「足が速いだけでは上手くならない」のと同じです。基礎スキル(読む力)をしっかり鍛えることが、結果的に速さにもつながるのです。
速読の仕組み:なぜ速く読めるようになるのか?
1. 黙読スピードを意識的に速める
先ほど述べたように、「内音声を消す」ではなく、内音声化のスピードを少しずつ速める。
これだけで、読書のテンポは格段に向上します。
例:1行読むのに5秒かかっていたのを、3秒、2秒へと短縮していく。
2. 視野を広げて、視点移動をスムーズに
- 単語や短いフレーズ単位で視線を動かす
- 1行をなるべく少ない視線移動で捉える
このトレーニングにより、読むための視覚処理が効率化されます。
3. 脳の情報処理テンポとフロー状態を活かす
- ゆっくり読むと集中力が落ちる
- テンポよく読むことで、脳が活性化し、理解も深まる
結果として、「軽く、速く読む方が、内容が頭に入りやすい」状態をつくることができます。
速読がもたらした変化
これは、私自身(速読研究会代表 渡辺篤志)の体験です。あらゆる人に等しくこの変化が現れる、ということではありませんが、速読を身に付けることで起こる変化をイメージして頂けると思います。
本を読むハードルが劇的に下がった
昔は分厚い本になると途中で挫折していましたが、速読、及び他の様々な読書術を身につけたことで、「一冊読み切る」ことが当たり前になりました。
200ページ程度の読みやすい本であれば、1時間程度で十分読み終えることができるので、気軽に繰り返し読むこともでき、理解度も飛躍的に高まっています。
読書への心理的なハードルが大きく下がり、読書量が飛躍的に増えた―これが何といっても一番の変化です。
仕事の効率が格段に向上した
私は、普段は訪問介護の事業所を経営しているため、行政文書や重要書類を読む機会が非常に多いのですが、それらを丁寧に熟読するスピードが上がり、作業効率が大幅アップしました。これは本当に「現場で役立つスキル」だと実感しています。
多くの速読メソッドの場合、「読みやすい本を速くたくさん読む」ことには向いていると思いますが、それでは「仕事の現場」ではなかなか活用できないのが現実です。
資格試験にも効果抜群
私は、行政書士・社会福祉士・ケアマネージャーなどの資格試験に次々と合格してきましたが、その背景には分厚いテキストを素早く読み、何度も復習できる速読力があったことは、言うまでもありません。
試験本番でも、問題文を素早く把握できたことが大きな武器になりました。
速読で得られる「効率的な学びの武器」
速読を身につけることで、次のような変化が起こります。
- 読書量が増え、知識と視野が広がる
- 資格試験や学習効率が劇的に向上する
- 情報収集力・アウトプット力が高まる
- 思考のクリアさと判断力がアップする
- 読書が習慣になり、人生が変わる
速読は、単なる「速く読む技術」ではなく、学び・成長・キャリアアップに直結する一生もののスキルです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 速読って本当に理解できてるの?
→ 理解度を犠牲にせず、「ギリギリ理解できる速さ」を探りながら練習するのがコツです。「読みやすい200ページの本を1時間」程度であれば、しっかりと理解しながら読む事ができます。パッとページを見て一瞬で理解できてしまう人もごく稀にいますが、これは特殊な能力で誰にでも身に付けることができるものではないと考えます。
Q2. ビジネス書や難解な本でも効果ある?
→ 本によります。ビジネス書でも読みやすい本や良く知っている分野の本であれば速く読めますが、どうしても難しくなればなるほど速さは落ちてきます。「熟読しても理解が難しい本」は、そもそも速読はできません。基本的には読みやすい本から始め、徐々にレベルアップするのがおすすめです。
Q3. 誰でもできる?年齢や経験は関係ある?
→ 基本的に誰でも可能です。分かりやすい例をあげると、どんなスポーツでも練習すれば、程度の差はあっても「誰でも確実に」上達しますよね。それと同じだと思ってください。特に社会人のスキルアップには効果的です。
ただし小学生などは注意が必要です。小学生のうちは、速読をするよりも、丁寧に音読して日本語の響きや使い方などをしっかり身に付けることが大切だと思います。
このガイドで学べること(詳細ページへの案内)
ここからは、速読の全体像をより深く知りたい方のために、各テーマごとの詳細ページを紹介します。
▶ 速読とは?基本の仕組みと効果
速読とは何かを初心者向けに解説。黙読との違いや脳の仕組み、読書スピードを上げる方法、速読のメリットまで丁寧に紹介します。
▶ 速読の種類と方法
速読には4つの種類があります。視野拡大型や熟読高速型など、それぞれの特徴・活用シーン・メリット・トレーニング法を丁寧に解説します。
▶ 速読の基本的なトレーニング法
初心者向けに速読の基本トレーニング3ステップを紹介。視野拡大・意味のかたまり・黙読スピードのコツと本の選び方も解説します。
▶ 速読のコツ
速読初心者向けに、読む目的設定、文字のかたまり読み、指・ペンの活用、読み分けのマインドセットなど、実践的な速読のコツを紹介します。
▶ 速読の誤解と真実
準備中です
▶ 速読のメリット
準備中です
▶ 速読のデメリット
準備中です
▶ 速読が求められる場面
準備中です
最後に:まずは1つのページから始めてみましょう
「読書が遅い」「時間が足りない」「頭に残らない」──そんな悩みを持つ方にとって、速読は「自分を変える入り口」になり得ます。
本サイトでは、各ページ独立して読む事ができますが、全体を通して速読を学びたいという方は、「速読とは?基本の仕組みと効果」からお読みください。
そして、自分のペースで少しずつ「読む力」を育てていきましょう。